無症状と言っても要注意!高血糖状態は絶対に放置NG!

無症状と言っても要注意!高血糖状態は絶対に放置NG!

健康診断で血糖値が高いことを指摘されても、自覚症状がほとんど無いからといって放置してしまうと糖尿病の治療を遅らせることとなります。

今回は糖尿病と直接関係が無さそうで、実は関連性の高い症状について説明します。

 

意外な初期症状

糖尿病は「高血糖状態」の病気ですが、高血糖の状態になると活性酸素が過剰に産生され、血管を破壊していきます。

破壊されボロボロになった血管は酸素や栄養を運ぶ機能が悪くなるため、その血管で栄養されている組織が障害されることや、高血糖状態そのものが神経に障害をもたらす物質(ソルビトール)が蓄積することにより、以下のような初期症状がみられ、さらに進行すると糖尿病の3大合併症を来たします。

 

糖尿病に関連した初期症状

手足のしびれや痛み:手足の血管のダメージによる末梢神経障害

勃起障害:動脈の障害による血流障害、末梢神経障害による感覚低下

皮膚の乾燥やかゆみ:皮膚の血管の障害

多尿による頻尿:高血糖状態を是正するための腎臓での尿産生量増加

のどの渇き:多尿による水分の喪失

水虫(白癬菌感染):高血糖状態による免疫力低下

 

糖尿病の3大合併症

糖尿病性網膜症:失明(年間3,500人以上)

糖尿病性腎症:人工透析導入(年間13,000人以上)

糖尿病性神経障害:足の切断(年間3,000人以上)

 

糖尿病の初期症状でも比較的頻度の高い「手足のしびれや痛み」で気をつけなければいけないのは、高血糖状態が症状の原因であっても、整形外科を受診される方が多く、高血糖状態の改善が遅れてしまうことです。

 

手遅れになる前に診断を

「糖尿病に関連した初期症状」として挙げた症状は、初期症状とは言え、糖尿病がすでに進行している可能性が高い場合もあります。

健診結果で血糖値が高いことを指摘され、上記のような症状がある場合は絶対に放置せず、直ちに糖尿病専門医の受診をお勧めします

初期症状から恐ろしい糖尿病合併症に進行するような取り返しのつかない状態にならないため、健診結果でHbA1c値が異常値であれば直ちに医療機関を受診してください。

HbA1c値が正常範囲内であっても、直ちに生活習慣を見直して運動を開始するなど糖尿病の発症・進行を予防することがとても大切なことなのですね。

初期症状から恐ろしい糖尿病合併症に進行するような取り返しのつかない状態にならないため、健診結果でHbA1c値が異常値であれば直ちに医療機関を受診してください。

 

今すぐできる対策は…

繰り返しお伝えいたしますが、手遅れになる前に日常生活から運動習慣や食生活に気を配ることが最も重要なことです。

しかし、内心で気を付けようと思っても実際に行動に移すのは難しいでしょう。

ですが、あなたを見守ってくれる存在がいれば話は違うはずです。

 

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参考文献:
Brownlee M, et al.: Advanced glycosylation end products in tissue and the biochemical basis of diabetic complications. N Eng J Med, 318:1315-1321, 1988.