糖尿病に対する運動療法の工夫 ~運動の期間~

糖尿病に対する運動療法の工夫 ~運動の期間~

糖尿病対策としての運動はどれくらいの期間続けたらいいのでしょうか??

 

糖尿病対策に必要な期間とは

 ガイドラインなどを参考にすると、運動の効果が出る明確な期間は決まってはいませんが、8週間以上の有酸素運動の継続で血液データのHbA1cの値が0.66%改善した1)という報告や8週間の筋力トレーニングにてHbA1cの値が0.4%改善した2)という報告があります。

運動の詳細は様々ですが、こういった報告の多くは短くても8週間は行っています。

そのため最短でも8週間運動を継続することが大切です。

 

8週間継続した後は?

では8週間継続したら運動しなくていいのかと思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。

現代人は慢性的に運動不足になりやすいため、生涯にわたって運動を続けていくことが健康であり続ける秘訣です。

 

運動を継続するメリット

運動を続けることのメリットとしては糖尿病症状の改善重症化予防だけでなく、内臓脂肪蓄積の改善心臓病の予防うつ状態の改善認知機能障害の改善効果など非常にたくさんあります。

 

「スマリハPRO」では3か月間運動プログラムを実施していただき、スマリハPROを卒業した後も運動を継続できるように様々な面からサポートいたします。

ぜひスマリハPROを利用していただき、私たちと一緒に運動の習慣化を目指し心も体も健康になりましょう!

 

「スマリハ」で始める運動習慣

まずは気軽に身体を動かす習慣を付けるところから始めてみませんか?

セルフケアアプリ「スマリハ」では動画を見ながら正しいフォームでストレッチをすることで首・肩・頭痛の緩和をサポートしますので、ご興味がありましたらこちらからダウンロードをお願いいたします。

スマホで簡単、自宅で始める新しいセルフケア習慣

 

参考文献
1)Boulé NG, Haddad E, Kenny GP et al.Effects of exercise on glycemic control and body mass in type 2 diabetes mellitus:a meta-analysis of controlled clinical trials. JAMA 286:1218-1227, 2001
要約:2型糖尿病患者が8週間以上有酸素運動を行った12本の論文を分析すると、運動をしていないグループと比べHbA1cの値が平均して-0.66%改善した。
リンク:https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/194184

2)Anna K Jansson et al.Effect of resistance training on HbA1c in adults with type 2 diabetes mellitus and the moderating effect of changes in muscular strength: a systematic review and meta-analysis.BMJ Open Diabetes Res Care. 2022; 10(2)
要約:2型糖尿病患者が8週間以上筋力トレーニングを行った20本の論文を分析すると、運動をしていないグループと比べHbA1cの値が平均して-0.39%改善した。
リンク:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8915309/