ライジングレッグカールについて
ライジングレッグカールとは
ライジングレッグカールは主に大殿筋の筋力トレーニングになります。
大殿筋はお尻のほとんどを覆い、一番表面に存在しています。
体の中でも非常に大きな筋肉で、大腿四頭筋に次いで2番目に体積の大きな筋肉です1)。
他にもハムストリングスや中殿筋も一緒にこの運動でトレーニングできます。
大殿筋とはどんな筋肉?
大殿筋の役割は足を後ろに蹴る動きや、歩行中に骨盤を安定させることで上半身がぶれないように支える役割があります。
大殿筋を鍛えることで綺麗なヒップラインを作るだけでなく、年を重ねてもしっかり歩き続けることができます。
糖尿病と大殿筋の関係
糖尿病患者さんは、非糖尿病患者さんと比べ足の筋肉の萎縮や筋力低下、歩行速度が低下する場合があります2)。
そのため、早いうちから筋力トレーニングを開始することがとても重要です。
さらに筋力トレーニングをすることで血糖コントロールの改善が期待できます3)。
大殿筋やハムストリングスは人体の筋肉のうちの割合の多くを占めているためライジングレッグカールはとても効率的です。
ライジングレッグカールのポイント
この運動のコツとしては頑張りすぎて腰を反らないことが大事です。
腰を反ってしまうと大殿筋に効きづらくなり、腰を痛めてしまう可能性もあるため注意してください。
椅子など安定したものに掴まることで腰が反りにくくなります。
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参考文献
1.Juliane Lube et al.Reference data on muscle volumes of healthy human pelvis and lower extremity muscles: an in vivo magnetic resonance imaging feasibility study.Surg Radiol Anat 2016Jan;38(1):97-106.
要約:被験者6人をMRIで撮影し筋肉の体積を計算した。大殿筋が下肢で2番目に体積が大きいことが示された。
リンク:https://link.springer.com/article/10.1007/s00276-015-1526-4
2,Wrobel JS et al.Diabetic foot biomechanics and gait dysfunction. J Diabetes Sci Technol 2010.4:833-845
要約:糖尿病患者は健常者と比べて足関節の可動域低下や筋力低下の影響から歩行速度が遅くなることが示された。
リンク:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2909514/
3.日本糖尿病学会.糖尿病診療ガイドライン2019 4運動療法.南江堂.2019
要約:一般的には週2〜3回の筋力トレーニングでインスリン抵抗性が改善し血糖コントロールを改善するとされている。
リンク:http://www.fa.kyorin.co.jp/jds/uploads/gl/GL2019-04.pdf